もくれんだより  小さな一歩の積み重ね part3

part2に続き、今回は強度行動障害に対する私たちの取り組みをご紹介します。

Aさんは、初めてのことや予告されていない出来事があると、ドアを蹴ったり、自分の顔を叩く、頭を壁に打ちつけるといった見通しが持てないことの不安で自傷行為や粗暴行為が見られることがあります。

これは、part2でお伝えしたように、困っている気持ちや伝えたいことがうまく表現できないときに、行動で示そうとしているサインでもあります。

そのため、1日や1週間の生活には「スケジュール」や「お知らせ」を用いて、安心して過ごせる環境づくりを行っています。

これはご本人の「スケジュールボード」です。

  • 1日の予定
  • 来る職員
    などを事前に写真やイラストで提示し、「今日は何時に何があるのか」「誰が来るのか」を見てわかるようにしています。

Aさんは、スケジュールボードをただ“見通しを立てる”だけではなく、
自分の気持ちや希望を伝えるためのツールとしても活用しています。

たとえば、

  • スケジュールボードを指差して
    「この時間に(ダンボール箱が)欲しい」と伝えてくれる
  • 給食メニューの写真を指して
    「美味しいかな。」と職員に話しかけてくれる 

こうした姿が増えてきました。

「分からないから不安になる」から、
「分かるから安心できる」「伝えられるから落ち着ける」

Aさんの中で、少しずつ確かな変化が生まれています。

part4に続きます…。