【日中活動:共同調理】笑顔と香りが満ちる場所:共同調理が育む、心豊かな時間 新緑がまぶしい季節、皆さまいかがお過ごしでしょうか。 今回は日中プログラムの中から、特に温かい時間をご紹介したいと思います。それは、みんなで力を合わせて「おいしい」を作り出す共同調理のひとときです。単に料理を作るだけでなく、参加される方々がそれぞれの持ち場で輝き、たくさんの笑顔と達成感が生まれる特別な時間です。 エプロンをつけたら、みんながシェフ!2種類のカレーに挑戦 今回の共同調理では、2班に分かれて、それぞれ異なるカレー作りに挑戦しました!一つは野菜の甘みがぎゅっと詰まった「無水カレー」、もう一つは大豆ミートの旨味がたまらない「キーマカレー」です。 エプロンと三角巾を身につけ、みんなの表情は真剣そのもの。「今日は何を作るの?」「早く作りたい!」と、始まる前からワクワク感が伝わってきます。 無水カレー班の様子です。 🔪トントン、シャキシャキ! 包丁を持つ手つきは様々ですが、スタッフが見守り、必要に応じて手を添えながら、皆さん真剣に野菜を刻んでいきます。普段なかなか触れることのない大きな野菜に、「こんなに大きいの!?」と驚きの声が上がったり、「上手に切れたよ!」と誇らしげに教えてくれる方も。 特に玉ねぎは、甘みを引き出すためにじっくりと炒める工程があります。鍋の中で徐々に色が変わっていく様子を、じっと見つめる皆さんの目が印象的でした。野菜の水分だけで煮込むので、素材本来の味が凝縮されるんですよね。煮込んでいる間も、「いい匂いがしてきた!」「早く食べたいね」と、期待の声が飛び交っていました。 無水カレーのできあがり!! キーマカレー班:スパイス香る本格派! 一方、キーマカレー班では、ひき肉と刻んだ野菜を炒める香ばしい香りが漂います。 🔥ジュージュー、クツクツ… こちらの班では、「このスパイスは何の香り?」「もっと入れたら辛くなる?」など、興味津々に質問する方もいました。 次第にキッチン全体に食欲をそそるスパイシーな香りが広がり、他のフロアにいる方々も「今日のメニューは何?」と覗きに来るほどでした。ひき肉を混ぜる担当の方は、腕を大きく動かしながら、一生懸命混ぜてくれていましたよ! 達成感いっぱいの「いただきます!」 そして、いよいよ待ちに待った試食の時間です! 鍋の蓋を開けると、無水カレーからは野菜の優しい甘い香り、キーマカレーからは食欲をそそるスパイシーな香りが立ち上り、あたりは幸せな香りでいっぱいに。 「僕が切った野菜、甘い!」「キーマカレー、ちょっとピリ辛でおいしい!」と、自分たちで作ったカレーの味に感動する声があちこちから聞こえてきました。おかわりをする人も続出し、普段はあまり食欲がない方も、笑顔でカレーを頬張る姿が見られました。 「こっちも美味しい!」「やっぱり自分で作ったのが一番!」と、みんなで楽しい会話が弾みます。共に作り上げた喜びと、分かち合う「おいしい」が、食卓を温かい笑顔で満たしてくれました。 共同調理が育む、たくさんの「できる」 共同調理は、単に美味しいものを作るだけでなく、参加される方々にとって多くの学びと成長の機会を与えてくれます。 達成感と自信: 自分で作ったという経験は、何物にも代えがたい自己肯定感に繋がります。 協力とコミュニケーション: 役割分担を通じて、仲間と協力することの大切さや、コミュニケーションの楽しさを学びます。 五感への刺激: 食材に触れ、香りを感じ、音を聞き、味わうことで、五感が豊かに刺激されます。 食への関心: 料理の楽しさを知り、食への興味関心が高まります。 今回の共同調理も、参加された皆さんの生き生きとした表情と、あふれる笑顔が印象的でした。これからも、このような活動を通して、皆さんの「できる」を増やし、心豊かな時間を育んでいきたいと思います。 次回の共同調理も、どんな「おいしい」が生まれるか、今からとても楽しみです! キーマカレーのできあがり!!